月末になると、書店やコンビニにドドッと入荷される女性誌。これらの女性誌を読めば、イマドキ女子が理解できるかも。そこで、爆読ライター・島影真奈美さんが発売日当日に女性誌を一気読みし、目のつけどころをピックアップ。2009年新春のRankiesのオープニングを飾る今回のテーマは「2009年に女が目指す、理想の女子像」。


●島影真奈美●
ライター。読書界における爆速クイーン。月間100冊以上の書籍の他、無数の雑誌やマンガを貪る。共著に『オンナの建前←→本音翻訳辞典』(扶桑社)。 EDGE Book Sensor など、独自の切り口でのブックレビューも。

100年に1度と言われる大不況も何のその。春のトレンド先取りに余念がない、女性たちは今年も元気いっぱいです。この時期の女性誌を見ると、新年を迎えて心機一転、ファッションはもちろん、恋愛でも「今年こそは!」と熱い闘志をたぎらせている女性が少なくないことが伺えます。常にワンランク上の幸せ♥を手に入れたい女性たちがひそかに目指す、理想像とは? 主要女性誌から読み解く「2009年に女が目指す、理想の女子像」の中身はこれです。


■「2009年に女が目指す、理想の女子像」ベスト5■



PINKY(ピンキー)●『トクする女子はA(あえて)K(空気)Y(読まない)』

キレイめOLとギャルっぽさのいいとこどりを狙う20代OL御用達のファッション誌「 PINKY 」(ピンキー)。第一特集「冬HITSスーパースナップ」では吉川ひなの、南明奈、スザンヌといった芸能人や読者モデルの真冬の着こなしを紹介。2009年に向けて、PINKYが提案する理想の女子のキーワードは「AKY(あえて空気読まない)」です。「あえて彼氏に冷たくする」、「あえて合コンで盛り上がらない」といったスタンスこそが、同性から好かれ、異性のハートをくぎづけにすると説きます。老若男女を問わず、空気を読むことにエネルギーを注いだ2008年をKY元年とするなら、2009年はAKYへの進化の年ということになりそうです。

イチかバチか度:95点





marie claire(マリ・クレール)●『スタイルのある女性たちのおしゃれエコライフ!』

世界28カ国で刊行されている、フランス生まれのモード雑誌 marie claire (マリ・クレール)。ファッションやメイクだけではなく、社会問題を多く取り上げることでも知られ、知的な女性に憧れる20代後半〜30代の女性に人気があります。第一特集は「プラネット・ウーマン宣言」と題し、小池百合子、野口美佳、土屋アンナら58人の女性の座右の銘や2009年に向けてのメッセージを紹介。marie claireによれば、「プラネット・ウーマン」とはグローバルな視点に立ち、世界情勢を俯瞰できる、ポジティブな女性のこと。そして、marie claireが提案するのは“エコ・リュクス”(エコとラグジュアリーの共存)。オーガニックにこだわり、ヴィンテージアイテムを長く愛用し、骨董品を生活の中に取り入れるなど、主婦の節約感覚とは一線を画した、おしゃれエコライフが展開されています。どんづまりの世界経済を救うのは、女性たちの飽くなき消費欲求なのかもしれません。

上昇欲求拡散度:90点





ELLE(エル)●『モード上手のおしゃれ白書』

ワールドワイドに展開するファッション誌『 ELLE 』(エル)の日本版。「モード上手のおしゃれ白書」では経済、ファッション、グルメなど、最先端の流行発信地である世界五大都市の“おしゃれの達人”が登場し、ファッション哲学を語ります。共通項は「ほかの人と一緒はイヤ」というスタンス。「新作の服×昔の靴」、「’80s×パンク×エスニック」など、時代やテイストの異なるアイテムをミックスすれば、個性が表現できると口を揃えます。ちなみに女の生き様を描いた映画を大特集した「女の人生は映画に学べ!」で紹介されているのは、アラフォー世代を主人公とする映画が中心。インタビューに登場するのもモニカ・ベルリッチやエマニュエル・ベアールをはじめとする、“美しき40代セレブ”のみなさまです。ジャンルや年齢を飛び越え、自分らしく生きる。これぞ、女の生きる道ということのようです。

これでいいのだ度:85点





PS(ピーエス)●「本日開講! PSマナー塾」

裏原宿系などストリート系カジュアルを好む10代後半〜20代前半女子向けの ファッション誌 。第一特集「胸キュン♥SNAP」では全国各地の街角ファッションスナップからイケメン、トレンドスポット、柴犬(!)まで、あらゆる“胸キュン”が大集合。また、2009年に向けてPS(ピーエス)が提案するのは、マナー美人。「本日開講! PSマナー塾」では着物での立ち居振る舞いから、彼の家に招待された時のマナー、レストランでのテーブルマナーを指南。さらに、“婚活”ならぬ“恋活”(恋愛活動)を提案する特集も。この特集によれば、約8割の女性が“恋活”の経験があり、約半数が現在、“恋活”の真っ最中だそう。現場の読者は常にメディアを一歩リードしているという現実が、そこにあります。

真剣勝負度:80点





Harper’s BAZAAR(ハーパース・バザー)●『2009恋愛サクセス 極上の方程式』

ラグジュアリーな人生を追求するパワフルな30代女性に人気の「 Harper’s BAZAAR 」(ハーパース・バザー)。今号で大特集されているのは「2009恋愛サクセス 極上の方程式」。恋愛指南役として登場するのは、恋多き女として知られ、エルメスの「バーキン」の生みの親でもある大女優ジェーン・バーキン。その回答の中身もさることながら、「自分を特別な女に見せるにはどうすればいい?」、「誰もがうらやむ最高の男と出会うには?」といった質問の数々には、女の業の深さを感じずにはいられません。モードの最先端をいく女性たちのお眼鏡にかなうことが、男にとって幸せなのかどうかは神のみぞ知る……といったところでしょうか。

ドラマチック恋愛願望度:90点




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